◇2日 広島2―1ヤクルト(マツダ)

 ヤクルトは接戦をものにすることができず今季初黒星を喫した。先発・小沢怜史投手はプロ9年目で初めて開幕ローテーションをつかみ、6イニングを2安打無失点の好投。高津監督はきっちりと試合をつくったことを「よく投げた」とねぎらった。しかし、その後の継投策が裏目に出た。

 同点とした直後の8回に中継ぎエース・清水が1失点。2死二塁で広島・野間に適時三塁打を許して決勝点を奪われた。7回には2番手・大西が2死二塁のピンチを招いて降板。後を継いだ左キラーの異名を持つ左腕・嘉弥真が、左打者の秋山に左前適時打を打たれて先制点を献上していた。

 投手交代のタイミングを振り返った指揮官は「リリーフ勝負だと思っていきましたけど、うまくいかなかったですね」と無念の表情。信頼する清水の失点については「向こうは間違いなく研究しているね。研究していると思いました」と肩を落とした。

 昨季はマツダでの広島戦で1戦目から11連敗。今季も黒星スタートとなったが、同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。