ドジャース・大谷翔平選手の通訳だった水原一平容疑者は12日(日本時間13日)、銀行詐欺容疑で米カリフォルニア州ロサンゼルスの連邦地裁に足かせを装着されて出廷。保釈金2万5000ドル(約380万円)で保釈が認められた。米ジ・アスレチックによれば、ギャンブル依存症の治療と大谷との接触禁止を命じられた。パスポートは没収され、カリフォルニア州の中心部を離れることは許されない。

 同容疑者はスポーツの違法賭博で約4000万ドル(約61億2000万円)の負けを抱え、大谷の銀行口座から少なくとも1600万ドル(約24億5000万円)を違法ブックメーカーに不正送金したとされる。

 痛烈なブラックジョークで報じる米メディアもあった。データ分析会社のコーディファイが公式X(旧ツイッター)に添付した写真は昨年12月、大谷のドジャース入団会見で水原容疑者が笑みを浮かべている一枚。これに「翔平の金で3億2519万1976ドル(約498億円)を賭ける」「保釈金2万5000ドルで放免される」と記した。

 また、入団会見で満面の笑みを浮かべる大谷が、仏頂面の同容疑者に視線を向ける写真も添え、「翔平が契約金の97%を後払いすると分かった瞬間の一平」とキャプションを付けた。

 大谷はドジャースとプロスポーツ史上最高額の10年総額7億ドル(約1071億円)で契約したが、『即払い』されるのはわずか200万ドル(約3億600万円)。総額の97%に相当する残り6億8000万ドル(約1040億円)は、契約満了後の2034〜43年に後払いされる。この前例のない傾斜配分は大谷の希望によるもので、チームが補強費を捻出できるために編み出した。