◇4日 ウエスタン・リーグ 中日3―6ソフトバンク(ナゴヤ)

 中日の育成・岡田俊哉投手(32)が先発し、復帰後最長となる6イニングを投げ、7安打2失点(自責点1)と好投した。

 完全復活へのステップをまた一歩上がった。右大腿(だいたい)骨骨折から復帰3戦目のマウンドに上がった岡田は6回まで7安打を許しながら2失点と粘投。復帰後最多となる85球にも「試合で投げるからには球数は関係ないです」とプロとしての自負を見せた。

 2回に井上、野村大の安打に味方の失策が絡んで1点を失い、3回には2死三塁で4番・正木に左翼への適時二塁打を浴びて追加点を許した。ただ、5回は2死一、二塁で正木を三ゴロに打ち取ると、6回はきっちり三者凡退に抑えた。

 今季は3試合で計9イニングを投げて四死球はゼロ。井上2軍監督は岡田の先発で起用した意図を「変化球が多彩で四球で崩れることがなく、経験値もある」と説明し、「ソフトバンク相手にここまで投げたことを評価してほしいね」と目を細めた。

 2日連続で入場券3500枚は完売。降板の際にはスタンドの竜党から大きな拍手を送られた岡田は「負けたら意味がない。次は勝てるように頑張ります」と言葉に力を込めた。