◇11日 首都大学野球春季リーグ戦 帝京大3―2東海大(埼玉・越谷市民)

 今季から1部復帰の帝京大が東海大に競り勝ち、勝ち点4として2017年春以来5度目となる優勝を決めた。1部に復帰したシーズンに優勝はリーグ史上初めて。エース栄龍騰投手(4年・津田学園)が2失点完投で今季4勝目。6月10日から神宮球場などで行われる全日本大学選手権への出場も決めた。

 一昨年春に2部に降格し、落ちこんでいだチームを励ましてくれたのは帝京大ラグビー部を10度の大学日本一に導いた岩出雅之前監督だった。栄は「チームがひとつの方向を向かないといけないと言われた。今年は、スタンドもベンチもひとつの方向を向き、岩出さんが言っていたことができました」と強調した。

 唐沢良一監督(54)は「2部で苦しいときに支えてくれた方々に感謝したい」と目を潤ませた。次週の城西大戦も勝って勝ち点5で優勝に花を添える。