◇15日 東都大学野球春季リーグ戦 青学大1―0日大(神宮)

 青学大が日大に1―0で競り勝ち、開幕8連勝とした。プロ注目左腕の児玉悠紀投手(4年・日大三)がリーグ戦初完封。野球日本代表「侍ジャパン」入りもした西川史礁外野手(4年・龍谷大平安)が1回に左前打でたたき出した1点を守り切った。16日に青学大が日大に連勝し、中大が亜大に連敗すると、青学大の3連覇が決まる。亜大は中大を6―4で振り切って優勝争いに踏みとどまった。駒大は国学院大に2―0で先勝した。

 エースと4番が、3連覇を大きく手繰り寄せた。青学大は、エース児玉が4安打完封で今季4勝目。4試合、28イニング⅔を投げて無失点と安定感を誇る。「きょうは低めに変化球がコントロールできたのが良かった」

 先制打は4番の西川。1回2死二塁、追い込まれながら変化球を狙い打って左前に転がした。西川が挙げた”スミ1”を守り切ったのは、開幕の国学院大戦と全く同じパターン。前回は児玉が6回までで降板したが、この日は1人で投げきった。

 中大1回戦の勝利も含めて、これで8連勝。常広(広島)、下村(阪神)のダブルエースが抜けた投手陣を引っ張る児玉は「開幕前は不安もあったが、みんながやるべきことをやれている」と胸を張る。リーグトップの打率4割の西川は「投手陣が抑えてくれているおかげ」とたたえた。

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 ◆優勝争い 優勝の可能性を残すのは、8勝で勝ち点3の青学大、5勝4敗で同2の中大、5勝3敗で同1の亜大、4勝4敗で同1の日大の4校。16日に、青学大が日大に〇、中大が亜大に●の場合、青学大の優勝が決まる。青学大は日大に勝つと勝ち点4、この時点で日大は勝ち点を4にできなくなりV逸。中大は亜大に負けると、勝ち点4どまり。青学大が9勝2敗の勝ち点4で終わっても、勝率で及ばなくなる。亜大も3敗を守って、勝ち点4にしても青学大に勝率で及ばない