◇19日 男子ゴルフ 関西オープン最終日(滋賀県東近江市の名神八日市カントリー俱楽部)

 石川遼(32)=カシオ=が5バーディー、ノーボギーと猛チャージ。通算8アンダーの5位でフィニッシュし、「思ったようなドライバーがやっと打てた。きのう(3日目)いい感じで打てたことが自信になった」と声を弾ませた。

 多くのツアー選手がフェードでドライバーを打つ中、石川はドローにどこまでもこだわる。右がOBのホールでも、臆することなく右を向いてドローを打っていった。4日間取り組み続けた。

 初日はOBも打ったが、3日目から感触がよくなり、この日は完璧。1番、5番、9番、18番と苦手なホールでも、ドライバーを手に、右から大きく左へ曲げていった。

 「ドロー一辺倒がいいと思っているわけじゃないけど、自分の中の理想のスイングを探していくと、ぼくの場合は、ドローになる。フェードボールはいつでも打てる。大きく曲がるドローをこれからも打っていきたい」ときっぱり。

 初日3オーバー、2日目1アンダー、3日目5アンダー、最終日も5アンダーと尻上がりにスコアがよくなっていった。ギアをどんどん上げていける、強い選手のフィニッシュだった。