14年務めた藤井アナが退任

 2010年から続く日テレ夕方のニュース・情報番組「news every.」が今春から衣替えし、新たなメインキャスターが就任。キャスターとしては、かつて”ハンカチ王子“と呼ばれた元プロ野球選手の斎藤佑樹と女優の桐谷美玲が加入することになった。このキャスティングは以前から疑問視されてきたが、リニューアルから2ヶ月弱が経ち、その声は強まっているようだ。

 2024年3月、日テレの「news every.」から、14年にわたってメインキャスターを務めた藤井貴彦アナが退任し、代わって鈴江奈々、森圭介の両アナがメインキャスターに、斎藤佑樹と桐谷美玲の2人がキャスターに就任した。藤井アナは日テレを退社したうえで「news zero」を担当している。

「有働由美子アナと交代した藤井アナへの評価は想定した通り高いようですが、『news every.』の面々についてはなかなかそうも行かないようです」
と、芸能デスク。

まるで棒読み

「藤井アナの番組内での存在感が大きかっただけに鈴江奈々、森圭介の両アナの存在感はまだまだそこには及ばないという見方が大勢のようです。ただ、時間の経過とともに彼らなりのカラーを出して行くでしょうから、その点にさほど懸念はないようです。一方で、斉藤氏と桐谷、特に斎藤氏について疑問の声が局内に根強くあるようですね」(同)

 具体的にはどういった点なのだろうか。

「斎藤氏はキャスターという位置づけで、現場に出てリポートしたりインタビューしたり、ニュースを読んだりコメントしたりするわけですが、そのいずれもについて“物足りない”という評価を聞きます」

 アナウンス技術に関しては、元局アナで現在は日テレ学院の学院長を務める豊田順子さんから2カ月の猛特訓を受ける姿も伝えられたが……。

「これまでやったことのない分野ですから仕方ないのでしょうが、ニュース読みやコメントについては“まるで棒読み。感情がこもっていない”などといった指摘が圧倒的ですね」(同)

力不足かミスキャスト

 もっとも、棒読みという点では今春からNHKの「ニュースウオッチ9」のキャスターに就任した広内仁記者に対しても同様に、「棒読みがひどくてニュースがまるで入ってこない」などといった評価があるという。

 だからといって、斎藤氏の評価が上がるわけではないのだが、そもそも彼が素人なのは最初からわかっていたこと。問題があるとすれば、本人ではなくて局の側だろう。

「ニュースとはいえ、情報番組的な面もある番組なのでお笑いまで行かないまでもエンタメ要素が必要で、そのあたりを狙っての起用なのでしょう。が、現時点では力不足と言うか、もう少し厳しく言うとミスキャストと言えるのかもしれません」(同)

 局側の事情としては、一見、イメージが良いタレントでもスキャンダルの有無など「身体検査」の結果、起用を断念せざるを得ないケースも結構あるという。「使えるタレントがいない」との嘆きが作り手から聞こえてくるようだが……。

 斎藤氏をめぐっては政界進出話もしばしば取り沙汰されてきた。そのためのステップとしてキャスターはうってつけとも言えるだろうが、そもそも本人が何を目指しているのか、今後も注目の存在であり続けるのは確かである。

デイリー新潮編集部