赤坂御苑の小高い丘「三笠山」から笑顔で下りてくる天皇、皇后両陛下=2024年4月23日、東京・元赤坂の赤坂御苑、松永卓也撮影(朝日新聞出版/JMPA)

 天皇、皇后両陛下が主催する春の園遊会が4月23日、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた。雅子さまと招待客が「猫談義」に花を咲かせるなど、「愛らしい動物」が会話を盛り上げた園遊会となった。

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 雅子さまはご自分のバッグを開けると、数枚の写真を取り出した。そして、現代美術家の横尾忠則さんと夫人に写真を見せて、こう説明した。

「この時は野良猫だったけれども、今はこんなで」

 愛猫家で、自身が飼っていた猫の画集を出した横尾さんも、思わず声をあげた。

「おお、可愛いです」

 写真には愛子さまも写っていたようだ。

 ご一家は、赤坂御用地に迷い込んだ野良猫と産まれた子猫を保護し、それぞれ「ニンゲン」と「ミー」と名付けている。雅子さまは横尾氏らに、猫の赤ちゃんは愛子さまが育てたり、愛子さまのお友だちに譲ったりしたことを話していたという。
 

 今回の園遊会には、元日に起きた能登半島地震で大きな被害を受けた石川県の県議会議長、善田善彦さん夫妻も招かれていた。夫妻が、被災して飼い主とはぐれるなどした犬や猫を保護する施設が、現地で活動を始めたことなどを話すと、雅子さまはホッとした様子だったという。

 写真を手に猫談義で大いに盛り上がる両陛下の様子を写真で振り返る。

(AERA dot.編集部・永井貴子)