初めての園遊会で、最初こそ緊張した表情を見せていたが、すぐにいつもの春風のようなスマイルを見せてくれた愛子さま=4月23日、東京・元赤坂の赤坂御苑、松永卓也撮影(朝日新聞出版/JMPA)

 天皇、皇后両陛下が主催して、東京・赤坂御苑で4月23日に開かれた春の園遊会。両陛下の長女愛子さまは初めての出席となった。最初は緊張している様子がうかがえたが、すぐに「デビュー」となった4月23日の園遊会。東京・元赤坂の赤坂御苑で行われた春の園遊会に出席した。園遊会は両陛下が主催し、例年春と秋の2回開催されており、愛子さまの出席は今回が初めてだった。

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 午後2時20分、赤坂御苑にある小高い丘「三笠山」に両陛下がおでましになり、園遊会がスタート。

 ほかの皇族方と並んだ愛子さまは、目線をやや下に向け、すこし緊張した表情を見せていたが、すぐにいつもの春風のような笑顔に。身振り手振りを交え、明るい表情で招待客と笑う仕草に、周囲は目を細めた。

 俳優の北大路欣也さんとの会話では、「ヒゲが……」と両手で自身の顔を触り、ヒゲのジェスチャーを。

 愛子さまが笑顔を向け、指で「チョキ」のポーズを見せていたのは、現代美術家の横尾忠則氏と夫人。おふたりとは「猫談義」が大いに盛り上がっていたようだ。

 横尾氏は飼い猫の画集を出すほどの愛猫家。画集のモデルとなった猫はもういないが、横尾氏は「事務所に2匹、家に2匹、そこに野良猫が1匹、それをこの人(夫人)が世話している」と愛子さまに説明。愛子さまの「チョキ」は、事務所と自宅にそれぞれ猫が2匹いることを示していたのだろうか。

 横尾氏が、飼っている猫について「ぷくぷくに太っています」と明かすと、愛子さまは笑顔でこう返した。

「幸せな猫ちゃんですね」

 愛子さまの言葉には、相手に寄り添う優しさがある。招待者も、そんな愛子さまの「魅力」を感じたひとときだったに違いない。

(AERA dot.編集部・永井貴子)