ゴルフクラブは非常に頑丈に作られてはいますが、使用するたびに大きな負荷がかかる消耗品でもあるため、いずれは処分することになるはずです。では、どのように処分するのが一番いいのでしょうか。

「粗大ごみ」として捨てるのはもったいない?

 ゴルフクラブは、度重なる強い衝撃にも耐えられるよう鉄やステンレス、チタン、カーボンなど頑丈な素材で作られていますが、それでも消耗品でもあることから長年使い続けると劣化が進み、本来の性能を発揮できなくなってしまいます。

不要になったゴルフクラブは自分で撮影し、フリマアプリに出品するのも一つの手
不要になったゴルフクラブは自分で撮影し、フリマアプリに出品するのも一つの手

 そのため、いつかはクラブを処分しなければならない状況になりますが、どのように片付けたらいいか迷ったことがある人もいるかと思います。では、クラブはどうやって処分するのが最も適切なのでしょう。レッスンプロの関浩太郎氏は以下のように話します。

「たいていの人は、まず使えそうにないクラブはごみとして捨てるしかないと思うかもしれませんが、基本的に粗大ごみに分類されて回収費用がかかります。また、ゴルフ用品店やリサイクルショップに中古品として持ち込むという手もありますが、良心的なところでは無料で引き取ってくれることもある一方で、買い取った後に売れる望みがないようなものの場合は、処分代を客が負担する形で有料引き取りにしているところもあります」

「お金をかけずにクラブを処分したいのなら、周りの『ゴルフを始めてみたい』と考えている人にあげたほうが、自分はいらなくなったクラブを手放せるし相手もジャンク品とはいえタダでクラブを手に入れられるので、『ウィン・ウィン』になるのではと思います」

「『メルカリ』のようなフリマアプリに出品するというのも一つの手で、可能な限り自分できれいに掃除をしたり、出品時に掲載する写真もよく見せるような撮り方にしたりと、ちょっとの工夫をすればより高い値段で売れるはずです。なかには、大した値段にならないだろうと思って何となくの気持ちで出品したものが実は珍しいもので、予想していなかった金額で売れる可能性もあります」

「『一獲千金』というと少し大げさではありますが、お小遣い程度の足しには十分なり得るので、売って損はないでしょう。そのためにも、もう使えそうにないからとすぐにゴミに出すのではなく、一度知識のある人に見てもらうなどして『まだ使えるものなのか』や『高く売れるものなのか』といった点は知っておくべきです」

「クラブを粗大ごみとして処分する際は、自治体によって料金が異なりますが基本的に10〜14本までなら300〜400円程度と一律料金となっていることが多いです。たとえば、東京都新宿区の場合はキャディーバッグ1個とクラブ14本を合わせて400円、神奈川県横浜市の場合はクラブ15本までとバッグそれぞれに200円の手数料が発生します。地域により、一律料金で出せる本数の上限や、バッグも一緒に引き取ってくれるかが変わってくるので、処分する前に各自治体のホームページで確認するようにしましょう」

フリマアプリに出品する際のポイントは?

 では、クラブをフリマアプリに出品する際は、ほかにどのような点に気を付けると高く売れるのでしょうか。関氏は以下のように答えます。

「まず、フリマアプリでクラブを買いたいと考えている人は、気軽にゴルフを始めたいビギナーから掘り出し物を探している上級者まで、さまざまなタイプが予想されます。多くの人に魅力的に思ってもらうためには、出品の仕方やタイトルの付け方などに工夫をしたほうがいいでしょう。たとえば、ブランド名を明記したり『アイアンセット』や『ビギナー向け』などのような言葉をつけたりすれば検索にヒットしやすくなり、自分が出品したクラブと相手が求めているクラブがマッチするようになります」

「次に、クラブのどの部分の写真を掲載するかについても高く売るコツになります。例えば、クラブの中でも特に傷がつきやすいとされるソールの様子が分かる写真があることによって、購入者はどの程度の傷なのか事前に知ることができるため、『届いた後に想像以上に劣化が激しかった』というようなトラブルを回避することができます」

「ほかにも『シャフトの硬さ』や『グリップのゴムの擦り減り具合』を明記したり、クラブの全体像が把握できるよう、あらゆる視点からの写真を添えたりすることでも、買い手は安心して購入ができるはずです」

 一部を新しいものに交換すればまだまだ使える可能性もありますし、ビギナーの中にはある程度劣化していても構わないから、できるだけ安くクラブを手に入れたいと思っている人もいます。そのため、クラブは粗大ゴミに出す前に、人に譲ってあげることを考えてみるといいでしょう。

ピーコックブルー