28日放送『マツコの知らない世界』に出演

 映画『ゴジラ-1.0』で第96回アカデミー賞・視覚効果部門でアカデミー賞を受賞した山崎貴監督が、28日放送のTBS系『マツコの知らない世界』(火曜午後8時55分)に出演することが21日に発表された。

 山崎監督をゲストに迎え「VFXの世界」を特集する今回。ハリウッド超大作の20分の1以下の予算で作られたという『ゴジラ-1.0』。そのため戦闘機は人間が手動で動かし、波しぶきは頭上のクレーンからバケツで水をかけるなど、最新のCG技術を使いながらも、撮影現場ではアナログな技法も多数使われたそう。山崎監督いわく、そんな古典的な撮影技法とデジタル技術が組み合わさることで、温かみのある映像になるのが現代VFXの魅力の一つだという。実際に『ゴジラ-1.0』の撮影時の映像と完成した映像を比較して見たマツコも、「その方が映画として合っているし、心が動くんだと思う」と納得する。

 またVFXで非常に難しいと言われる「水」の表現。『ゴジラ-1.0』での海中のシーンや波など、水にまつわる映像を担当した若手クリエイター・野島達司氏を山崎監督が紹介。山崎監督が「天才少年」とまでいう野島氏の作品にマツコも「これが偽物!?」と驚がく。

 山崎監督はVFXの歴史についても解説。1902年、奇術師のジョルジュ・メリエスが作った『月世界旅行』という作品が世界初のVFX映画と言われており、その後、1968年公開の『2001年宇宙の旅』や、1977年公開の『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』など、特にSF映画が新しい技法を生み出しVFX技術は進化し続けてきたという。

 そして今やVFXはSF作品のみならず、時代劇から現代劇までほとんどの映画で観客が気づかないうちに使用されているとも話す。そんな観客が一切気づかない「インビジブル」なVFXが素晴らしい映画の数々も紹介する。

 山崎監督は「今回はVFXの話をしにきたのに、結果的にマツコさんのすごさを世間に知らしめる結果になりました。ちょっと説明するだけで『こういうことでしょ?』とマツコさんから言ってくることが全部当たっていて、本当に頭がいいなぁと。でも、とても楽しかったです」と感想を明かした。ENCOUNT編集部