クルマ好きの心の琴線に触れるドライバーズ・ウォッチ10本をエンジン時計委員が推薦する。機能で選ぶか、それともデザインで選ぶか。さあ、春のドライブにどのモデルと出かける? 4本目の今回は、アストン・マーティンとコラボレーションしたジラール・ペルゴのその名も「ネオ ブリッジ アストンマーティン エディション」だ。


「スーパーツアラーが時計に変身!」高木教雄

“DB12”が時計にトランスフォームすると、こんな姿になるんだろうな。ブリティッシュグリーンのボディはブリッジに、エンジンルームのタワーバーはムーブメントのフレームに、そしてホイールは香箱とマイクロローターに、といった具合に。ストラップの色の組み合わせも、DB12のセンターコンソールと同じ。DB12が変身した時計を腕に、DB12を駆る──そんな妄想に、顔が思わずニヤける。




「そのグリーンですべてを語る」篠田哲生

モータースポーツとのコラボレーションモデルでは、カラーリングが大きな意味を持つ。ジラール・ペルゴではアストン・マーティンとのコラボレーションに際して、もちろんブリティッシュグリーンを採用。このモデルではダイナミックで特徴的なブリッジにこの色をとり入れるが、その奥ゆかしさは、いかにもアストン・マーティンといった佇まい。上品さと個性を楽しめる時計だ。




ネオ ブリッジ アストンマーティン エディション
アストン・マーティンとの公式ウォッチパートナー締結は2021年。5番目のコラボレーション・ウォッチは、アストン・マーティンの次世代スポーツカーDB12からのインスピレーションを得て、両社からのデザイナーを含む共同製作チームがムーブメントの設計にも携わる。大胆なオープンワークのダイアルとブリッジが露わにする精巧なメカニズムが目を楽しませる。自動巻き。チタン、ケース直径45mm、3気圧防水。世界限定250本。496万1000円。

(ENGINE2024年4月号)