精工技研<6834>は13日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比3.1%減の157.85億円、営業利益が同24.3%減の10.52億円、経常利益が同21.0%減の12.69億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同29.7%減の7.61億円となった。



精機関連の売上高は前期比5.0%増の87.16億円となった。電気自動車の市場拡大を背景に、電気自動車のカーエアコンに搭載されるコンプレッサー用部品やインバーター用部品、これらを成形するための金型の売上を増加させることができた。また、スマートフォンに搭載される金属プレス成形品は、インフレに伴う端末価格の上昇や買い替えサイクルの長期化等によりスマートフォンの需要が世界的に縮小し、売上が減少した。開発面では、創業以来培ってきた精密金型技術や射出圧縮成形技術、微細転写技術等を応用し、自動車や医療、バイオ等の産業領域において、顧客と共に新たな精密成形品の量産化に向けた技術課題の解消に取り組んだ。



光製品関連の売上高は同11.4%減の70.69億円となった。光コネクタ等の光通信用部品、光通信用部品の製造機器や検査装置の売上は、前期から減少することとなった。また、昨年タイ王国に設立したSEIKOH GIKEN(THAILAND) Co.,Ltd.は、2025年度の量産開始を見据えて立ち上げ準備を進めている。



2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比9.6%増の173.00億円、営業利益が同37.8%増の14.50億円、経常利益が同22.1%増の15.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同31.4%増の10.00億円を見込んでいる。