バルテス・ホールディングス <4442>は14日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比14.4%増の103.62億円、営業利益は同13.3%減の8.40億円、経常利益は同13.5%減の8.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同20.5%減の5.18億円となった。



ソフトウェアテストサービス事業の売上高は前年同期比10.6%増の90.74億円となった。一方で人件費・研修費・採用費・M&Aなど政策的投資費用の増加により、セグメント利益は同12.9%減の8.51億円となった。金融業界を中心としたエンタープライズ系領域の売上高が堅調に推移している他、DX需要を取り込み、Webサービス案件の受注も拡大した。また、新規大型再構築案件の上流工程・PMO・QMOや、大型マイグレーション案件への参画が増加したことにより、案件の大型化が加速している。一方で下半期は、拡大する業容に対しPM層/ハイレイヤー及び営業人員の不足がボトルネックとなり、成長が鈍化した。主に第4四半期においてはこれらボトルネックの解消に向けた施策実施や販管費の抑制を進めるなど、経営の効率化に注力してきた。



Web/モバイルアプリ開発サービス事業の売上高は同54.4%増の12.56億円、セグメント利益は同56.9%減の0.30億円となった。開発案件が順調に増加したことに加えて、シンフォー及びフェアネスコンサルティングを新規連結したこともあり売上高は順調に拡大した。一方で開発案件の大型化に伴う対応工数が増加し利益率は低下した。



オフショアサービス事業の売上高は同23.1%減の0.31億円、セグメント損失は0.24億円(前年同期は83千円の利益)となった。教育に関する費用が先行発生し、第1四半期から第3四半期までの収益を圧迫した。



2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比11.0%増の115.00億円、営業利益が同16.6%増の9.80億円、経常利益が同15.4%増の9.81億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同22.2%増の6.33億円を見込んでいる。