日程を変更した国重要無形民俗文化財「相馬野馬追」の開幕まであと20日に迫った。福島県南相馬市鹿島区の烏崎海岸では4日、出場予定馬の調教が行われた。

 日の出のころから人馬が砂浜に姿を見せ、感触を確かめるようにゆっくり歩いた後、息を合わせ数往復、駆けた。宇多郷騎馬会功労者の持舘孝勝さん(80)は、朝日に照らされながら出陣を予定している愛馬2頭の調整に励み、「無事に終えられたらうれしい」と話していた。

 相馬野馬追は25日から3日間、同市原町区をメインに繰り広げられる。