東証スタンダード上場のピーエイ(本店・福島県楢葉町)による楢葉町おためしツアーは17日から19日まで、町内で繰り広げられ、首都圏などの大学生が東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興へと歩む町の魅力に触れた。

 ピーエイは今年度、8〜9月と来年2〜3月に楢葉町で14日間の滞在型インターン活動を実施し、計160人の学生を呼び込む計画。おためしツアーは地域に理解を深めるのが目的で、インターン活動に参加予定の学生11人が参加した。

 参加者は天神岬スポーツ公園やJヴィレッジなどを回り、町民と交流。19日には農作業を体験した。大室圭真さん(浪江町出身、東京大3年)は「人々のつながりの強さ、温かさを改めて感じた」、渡辺泰綺さん(伊達市出身、広島大2年)は「復興が進んでいるのを実感した。住みやすさを発信したい」と語った。

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 ツアー参加者を中心とした学生らは今夏から約半年間、東京都にあるピーエイの施設「クラフトビレッジ西小山」で飲食店「早慶BAR」を開く。浜通りの特産品を提供する方針で、メニューを検討している。