土井敏邦監督

 ジャーナリストで映画監督の土井敏邦さん(小城市牛津町出身)の新作映画「津島―福島は語る・第二章」が17〜23日にかけ、佐賀市松原のシアター・シエマで上映される。18、19の両日は土井監督が劇場を訪れ、舞台あいさつ付きの上映会も実施する。

 映画は福島第1原発の事故後、故郷の福島県浪江町津島地区からの避難を余儀なくされた住民たちの心情を、丹念に引き出した証言ドキュメンタリー。3月上旬から全国で上映している。

 18、19の両日とも、午後0時10分〜同3時35分まで上映し、その後に土井監督が登壇して、制作の裏話などを披露する。

 土井監督は「首都圏にいても、玄海町の『核のごみ』の最終処分場問題の報道を目にする。佐賀にとって重大なこの時期に、原発事故、放射能がどれほど人間とそのコミュニティーを破壊していくのかを伝える私の映画が佐賀で上映される意味は大きいと思う」と語る。

 鑑賞料金は一般2200円、学生1800円。問い合わせはシアター・シエマ、電話0952(27)5116。(大橋諒)