国賓待遇でアメリカを訪問中の岸田首相は、日本時間の11日未明、バイデン大統領と会談し、安全保障など幅広い分野での協力強化で一致した。

ホワイトハウス前から、フジテレビ政治部・瀬島隆太郎首相官邸キャップが中継でお伝えする。

会談冒頭、お互いを「フミオ」「ジョー」と名前で呼び合う親密ぶりを見せた両首脳は、このあと、いよいよホワイトハウスで公式晩餐会に臨む予定。

バイデン大統領「ここで強調したいのは、日米同盟は歴史上かつてないほど強固な形だ」

岸田首相「固い絆を確認するとともに、内外に向けて示す貴重な機会にしたい」

会談後の共同記者会見で岸田首相は、自衛隊とアメリカ軍の相互運用性を強化するため、「指揮・統制枠組みを向上させることで一致した」と明らかにした。

また、中国については、力による一方的な現状変更の試みに「強く反対する」とする一方、「対話は継続する」と述べた。

岸田首相「(日米で)中国に対して大国としての責任を果たしていくよう働きかけていく」

一方、日本と北朝鮮の直接対話についてバイデン大統領は、「対話の機会を歓迎する」と支持する考えを表明した。

共同声明では、日米の「ミサイルの共同生産」を含む協議の開催を盛り込むなど、幅広い分野で連携を打ち出した。

関係者によると、このあとの晩餐会では、音楽ユニット・YOASOBIの2人が両首脳のすぐ近くの席に座る方向で調整されているということで、やりとりがあるのかなども注目される。