イスラエルがイランに対して報復攻撃したとの報道をめぐり、上川外相は19日、訪問先のイタリアで記者団に対し、「在留邦人の生命、身体に被害が及んでいるとの情報には接していない」と述べたうえで、「邦人保護に万全を期す」と強調した。

イタリア南部ナポリ沖合のカプリ島でのG7(主要7カ国)外相会合に出席した上川外相は、現地で記者団の取材に応じた。

上川外相は、イランへのミサイル攻撃の報道について、「現時点で確定的な評価をすることは控える」としつつ、「現在の中東情勢を深く懸念し、事態のエスカレーションにつながるいかなる行動も非難する」と述べた。

また、「速やかに現地の在留邦人の安否確認や注意喚起を実施している」として、「在留邦人の生命、身体に被害が及んでいるとの情報には接していない」と説明。

そのうえで、「邦人の保護に万全を期したい」と強調した。