明治安田J1リーグ第6節、横浜F・マリノス対川崎フロンターレが3日に行われ、0-0の引き分けに終わった。今季公式戦初先発となった宮市亮は決定機を迎える場面もあったが、ゴールという形で結果を残すことはできず。試合後に宮市はと悔しさを噛みしめながら試合を振り返った。

 左ウイングで起用された宮市は立ち上がりに鋭い突破を見せるなど、持ち前のスピードを活かしたプレーを見せた。35分には松原健の右CKを頭で合わせるが、ヘディングシュートはゴールのわずか左へ。38分にも松原のクロスをファーサイドに走り込んだ宮市が合わせるが、シュートはクロスバーに当たってゴールとはならず。「入ってくれと思いましたけど、切り替えてやるしかない」とこの場面を振り返っている。

「間違いなくチャンスをいただいたと思いますし、なんとしてでも結果という形を残したかった。本当にこの引き分けは負けに等しい、それくらいの気持ちです」

 決定機をゴールという形で結実できなかった宮市は、悔しそうに振り返った。「全体的には僕らが支配していたと思います。タラレバを言っても遅いんですけど、いつものように決めきれなかったことが引き分けという形になってしまった」と述べた。

 マリノスにとっては悔しい引き分けとなったが、立ち止まっている時間はない。7日にヴィッセル神戸と対戦し、ミッドウィークには未消化だった第3節・ガンバ大阪戦が予定されている。来週末の湘南ベルマーレとの一戦を挟み、17日にはAFCチャンピオンズリーグ準決勝第1戦、第2戦も控える。当然、過密日程の中で宮市にもチャンスが回ってくるだろう。

 宮市は現実を受け止めつつも前を向く。「総力戦なので一丸となって。連敗しなかったことが何よりで、ポジティブなところは受け止めて、しっかり次に生かそうと思います」。

(取材・文:加藤健一)

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