【U-23日本 2-0 U-23イラク AFC U-23アジアカップ】

 サッカーU-23日本代表は現地時間29日、AFC U-23アジアカップ兼パリ五輪アジア最終予選・準決勝でU-23イラク代表と対戦した。試合は2-0でU-23日本代表が勝利を収め、8大会連続の五輪出場を決めた。一方で、五輪の連続出場が9大会で途絶えた韓国メディアは、その違いを分析している。

『スポーツ朝鮮』は、準々決勝でU-23インドネシア代表に敗れたあとのファン・ソンホン監督のコメントを取り上げた。同指揮官は、「言い訳に聞こえるかもしれないが、世代別代表の準備構造とシステムを変えなければいけない」とコメント。「アジア競技大会の成績で監督としての寿命が左右されるのであれば、そこに集中せざるを得ない。私は昨年9月の大会に集中しなければならず、そこから今大会に備えるには数カ月しかなかった」と語っていたという。

 実際、日本やウズベキスタンといったチームは、パリ五輪を目指す世代でアジア競技大会を戦った。韓国代表は日本を下して優勝したが、U-24代表で臨んでおり、今回のU-23アジアカップとはメンバーが違う。同メディアは「長期計画で取り組んできた日本やウズベキスタン、インドネシアとは全く違う歩みだった」と指摘している。

 東南アジアのチームが力を付けていることもあり、「このままシステムが変わらなければ、今後も五輪出場は簡単ではない。兵役免除のためのアジア競技大会を重視したチームづくりに大きな意味はない。長期的なビジョンでチームをつくらなければいけないだろう」と、危機感をつのらせている。

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