お祝いは、相手からの気持ちです。子どもの進学・卒業でお祝いをしてくれる身内に対して、文句を言うのは言語道断ではないでしょうか? これは筆者が実際に経験した、あまりにもずうずうしくて非常識な身内のお話です。

義妹

私の夫には弟がいて、結婚しています。
夫の弟の嫁=義妹は、会社役員の娘で、実家が一般的なサラリーマン家庭である私を、結婚当時から見下している言動が目立っていました。

我が家には息子が2人いますが、義弟家族には男の子が1人。
「しっかりした教育を受けさせるには子ども1人で十分!」と、教育にどれだけお金をかけているのか、いつも偉そうに自慢をしていたのです。

お祝い

甥っ子は我が家の次男と同じ年。
中学へ上がるタイミングで、義実家の両親がお祝いをしようと言ってくれました。

義実家へ集まり、子ども達へお祝いを渡していると、いきなり義妹がお祝い袋を開けて、「何で公立へ行くK君(私の息子)と、うちの子のお祝いが同じ金額なんですか?」と義両親に喰ってかかったのです!

すると甥っ子も「うちは公立じゃなくて私立なんですけど?」と生意気な一言。
これを聞いていた義母が「お祝いは私たちの気持ちだからね。公立だからとか私立だからとかじゃなくて、大きくなって良かったっていう意味なんだよ。」と話したのですが、義妹は「うちは塾にもお金かけてるんです! K君と一緒にしてもらいたくないですね!」と言ってのけたのです。

義弟の怒り

すると、その様子を見ていた義弟がものすごい勢いで怒りだしました。
「お前、いい加減にしろ! お祝いの金額で文句言うなんて非常識だろ!」と義妹に一喝!
甥っ子に対しても「お祝いをもらってそういう態度はなんだ!」と怒ってくれたのです。

しかし、義妹と甥っ子はふてくされるだけ。
義弟の怒りはごもっとも……そんなこともわからない義妹や甥っ子には、ほとほと呆れてしまいました。

その後

義弟夫婦は、今回のことをきっかけにうまくいかなくなってしまったそうです。
もともと金銭感覚が合わなかったと言っていたそうですが、まだ離婚はしていません。

義妹たちが義実家と疎遠になったのは言うまでもありませんが、義母曰く「あんな母親に育てられたら子どももかわいそうね。」とのこと。
親の姿を見て育ってしまったので仕方がないかもしれませんが、確かに、お祝いを素直に受け取れない甥っ子は、先が思いやられますよね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K