◇男子メジャー◇全米オープン日本地区最終予選会(20日)◇日野ゴルフ倶楽部キングコース(滋賀)◇6910yd(パー70)◇出場34人

清水大成は、最後の1枠を巡る5人プレーオフを勝ち抜いた。2ホール目のパー4で残り120ydから52度のウェッジで3mにつけた。自分の外側につけた木下稜介のラインが参考にもなり、チャンスをしっかり決めた。

「本当にうれしい」と言った。日本地区最終予選で3年連続3度目のプレーオフ。昨年は補欠選手を決めるものだったが「正直“ことしもか”と思った」と苦笑い。しかし、勝ち抜けば苦しさも喜びに変わる。

前日の悔しさを晴らす舞台でもあった。単独首位で迎えた「関西オープン」最終日に「72」とスコアを2つ落とし、3位でツアー初優勝を逃した。「きょうに備えて夜8時には寝ようと思ったけど、眠れなくて」。YouTubeにアップされていたダイジェスト動画を見て、悔しさをもう一度噛み締めて、9時半に眠りについたという。

日大ゴルフ部同期の桂川有人をはじめ同年代の活躍が気になる25歳。メジャーはもちろん、海外の欧米ツアー競技自体が初挑戦になる。全米オープンの印象を「ダスティン・ジョンソンとかハードヒッターが打っても止まらないグリーンだったり。すごく難しい印象しかないです」と語る。

平均300ydの飛ばし屋で、ショートゲームにも自信がある。「今の自分が世界のどの位置にいるのか? どれだけ通用するのか? それを知りたいです」。将来の海外本格参戦のため、力試しともいえる大舞台へ。「さっき、石川遼さんに練習ラウンドを一緒に回ってもらえるよう、予約しました」。早くもやる気満々だ。(滋賀県日野町/加藤裕一)