刃物を使用する際には、「手や指にケガをしないように」と注意している人がほとんどでしょう。一方で、つい刃物であることを忘れてしまいがちなアイテムもあります。

消費者庁が消費者への注意喚起を目的に運営する『消費者教育ポータルサイト』より、スライサーに関する注意事項を紹介。ぜひ参考にしてみてください。

便利なスライサーも刃物の一種

消費者教育ポータルサイト上で、消費者庁が注意喚起しているのは、スライサーの使用方法についてです。野菜を滑らせるだけで、素早くスライスできる便利な調理器具ですが、『刃物』という認識を持っている人は少ないのではないでしょうか。

消費者庁はサイト上で、半分に切ったキャベツをスライサーで調理している最中に、ケガをしてしまった事例を紹介しています。キャベツが半分ほど残っていたため、まだ大丈夫だろうと判断。安全ホルダーを使用していなかったため、指を切ってしまったそうです。

野菜を切るスピードが、思いのほか速かったために発生したトラブルといえるでしょう。これに対して、消費者庁はサイト上で以下のようにコメントしています。

スライサーは便利な反面、鋭利な刃物が付属しているため、使用中に、野菜が小さくなったり、手を滑らせたりすると、指が刃に触れてけがをする危険性があります。

スライサーでのケガは指先の皮膚などを削ぎ落とすこともあり、そのような場合は止血しにくく、治癒までに期間を要することもあります。

消費者教育ポータルサイト(消費者庁) ーより引用

スライサーも、立派な刃物の一種です。安全に使えるよう、自分自身で注意する必要があるでしょう。

安全ホルダーとは

スライサーを安心・安全に使うために効果的なのが、安全ホルダーを使う方法です。安全ホルダーとは、スライサーに当てる野菜を固定するための道具のこと。上から押さえ付けるタイプもあれば、左右から挟み込めるタイプもあります。

スライサーとセットになっていることもありますが、使いにくい場合、新たに購入するのもおすすめです。

どのタイプの安全ホルダーが使いやすいのかは、野菜の形状や大きさ、種類によっても異なるでしょう。スライサーを使ってカットする機会が多い野菜に合わせて、購入を検討してみてください。1つ当たり数百円〜千円程度で購入できるので、それほど負担にもなりません。

スライサーを使って野菜をカットする際には、手や指を傷付けないよう十分に注意しましょう。消費者庁の公式サイトが紹介しているとおり、スライサーも鋭利な刃物の一種です。安全ホルダーを、忘れずに使用するようにしてください。


[文・構成/grape編集部]


出典
消費者教育ポータルサイト