能登半島地震から3カ月半が過ぎた現在も多くの宿泊施設で断水が続く和倉温泉。温泉地の今を取材しました。

石川県七尾市の和倉温泉では、地震の影響で建物などに被害を受け、旅館協同組合に加盟する21の施設全てが休業しています。

原因のひとつが断水です。

「和倉温泉はまづる」では、旅館に水を引き込む配管などが壊れていて、市内で通水した後も、館内の多くで水を出すことはできません。現在は復旧作業にあたる業者の宿泊拠点として部屋を貸し出しています。

和倉温泉旅館協同組合では現在、あわせて9つの施設が業者に部屋を提供しています。水を引き込む配管が直り次第、5月からは新たに2つの施設でも受け入れを始める予定です。

一方で、通常の営業再開に向けてはもうひとつの課題が残っています。組合は解体作業など行政による必要な支援をできるだけ早く進めてほしいと訴えます。