ソフトバンクの本拠地「福岡PayPayドーム」が25日から「みずほPayPayドーム福岡」に名称変更されることが、同日決まった。みずほフィナンシャルグループ(FG)とPayPay社、ソフトバンク球団の3社はこの日、球団の本拠地の施設命名権(ネーミングライツ)の契約を締結したと発表した。略称は「みずほPayPayドーム」。

 球場名に複数の企業ブランドが並ぶのは異例で、3社によると、プロ野球1軍本拠地での連名ネーミングライツ契約は国内初。みずほFGと、球団やPayPay社などを傘下に持つソフトバンクグループ(SBG)との協業をアピールする狙いがある。

 SBGは2005年にダイエーから球団を買収。ドームも15年に買収した。みずほFGは08年から球団とスポンサー契約を締結しており、協賛試合や各種イベントの開催を行っていた。

 また、18年に始まったSBGのキャッシュレス決済サービス「PayPay」のPayPay社は19年に球団とチームスポンサー契約、20年からネーミングライツ契約を締結。周辺施設を含めて同サービスを導入している。

 SBGの最高財務責任者(CFO)で球団の球団社長兼オーナー代行を務める後藤芳光氏はみずほFG傘下のみずほ信託銀行出身。