東京墨田区スポーツ協会(旧体育協会)に加盟する「墨田区ラグビーフットボール協会」(しもむら緑会長、大谷浩一郎理事長)が19日、錦糸公園野球場で初めてラグビーの区民スポーツ大会を開催した。墨田区ラグビーフットボール協会に加盟する「すみだラグビースクール」の未就学児や小学生に加え「しながわバンブーラグビークラブ」のメンバーをゲストに招き、約150人が参加。視察に訪れた山本亨区長も「このなかからオールジャパンの選手が出ることを期待します」とエールを送った。

 今年11月に設立10周年を迎える墨田区ラグビーフットボール協会にとって、区民スポーツ大会の開催は初めて。しかも、JR錦糸町駅前の「錦糸公園野球場」でラグビーが行われるのも初。開催にこぎつけた、しもむら会長は「感無量。開催へのハードルは高かったですけれど、この人工芝の上でラグビーの大会ができることを嬉(うれ)しく思います。すべての皆さんに感謝したい」とあいさつ。前半はラグビースクール同士の交流会、後半はタグラグビーの体験会を行った。

 墨田区には区立の小中学校が35校あるが、高校も含めてラグビーの部活動はないだけに、しもむら会長は「高校生向けのラグビークリニックはやらせていただいていますが、すみだラグビースクールは小学生までが対象なのでそこで途切れてしまう。中学生になってもずっと続けられて、大人まで継続できるような機会を今後設けていきたい」と説明。地域に根ざした地道な普及活動も浸透。今年8月には、全世界200以上の国にネットワークを形成している奉仕団体で地元の東京向島ロータリークラブから可動式のラグビーポールが墨田区に寄贈されることも決まった。

 「数年前まで『墨田区にラグビーをやってる団体があるんですか?』という反応だっただけに、この日は本当に大きな前進。いつかはここ(錦糸公園野球場)で本格的なラグビーの試合もできれば」と大谷理事長も語る。本年12月1日にも区民スポーツ祭(秋季大会)を開催する。