飲み会の後、元部下の女性をホテルに連れ込もうとしたり公園で胸を触ったりしたとして海上保安大学校の男性元職員が停職処分を受けました。

また、同じ大学校の別の男性職員は後輩の男性に対して「熱意がない」などと発言し侮辱したとして戒告処分を受けました。

海上保安大学校によりますと男性元職員(50代)はおととし9月ごろ、元部下の女性(30代)らとの飲み会後、女性と2人きりになり手をつないでホテルに連れ込もうとしました。

しかし女性が拒んだため部屋には入らずその後、近くの公園に行き胸を触ったということです。また男性は数日後、一連の行為を女性の同僚に言いふらしたということです。

女性が上司に相談して事案が発覚。審議の結果セクハラと認定して男性に停職6カ月の処分が下されました。

また別の男性職員(50代)はおととし11月ごろ、業務に関する連絡で後輩の男性を呼び出しましたが来ず、男性の所属する課に行き「なんで俺が来ないとならないんだ」などと周りに人がいる中で大声で発言したと
いうことです。

ほかにも業務の打ち合わせ中に男性などに対して「やるべきことをやらない。やる気がない。熱意がない。礼を言わない」と侮辱するような発言をしたということです。

これらの行為について男性から苦情の申し入れがありパワハラと認定。男性職員に戒告処分を下しました。

海上保安大学校 筒井直樹校長は「職場内でのハラスメント行為が発覚し職員が処分されたことは誠に遺憾。今後、職場環境の改善に万全を期するとともに職場に対する教育・指導を徹底し再発防止に努めてまいる」と
コメントしています。