乗り物に興味があったり、実際に乗ったりすることが好きなお子さん、多いですよね。

例えば電車やバスなら、大きな窓から見える景色や、運転手さんの姿、アナウンスや車両の音など興味を惹かれるものがたくさん。
ただ、公共の場所でトラブルが起きた時を想像すると不安になって尻込みしてしまうことも…。
今回は『電車内で起きたハプニング』についてのエピソードを紹介します。

イラスト:23ca

ピンチ!車内で突然の…

アンナ(仮名)さんは3歳の娘と2人で電車に乗っていました。

最初は外の景色などを楽しんでいたのですが、次第に娘が鼻を気にしだしました。もともと鼻血を出しやすい子だったため「触ったらまた鼻血が出るよ」と言い聞かせていたアンナさん。
しかし「鼻が気持ち悪い」と言い出した娘。嫌な予感がしていると、くしゃみをした途端に娘の鼻から血が出てしまったのです。

アンナさんは急いでカバンからティッシュを取り出し、娘の鼻を押さえました。しかし、あっという間にティッシュは真っ赤になってしまいます。
普段から鼻血を出しやすい娘。そんな時に備えてティッシュを多めに用意していたアンナさんですが、たまたまバッグに小さいティッシュが2つしか入っていません。あっという間に使い切ってしまいました。

途中で降りてコンビニに向かおうか…。走り続ける電車の中、アンナさんは困ってしまいました。

その時、隣の席に座っていた女性がポケットティッシュをアンナさんに渡してくれたのです。
お礼を言って受け取り、なんとか血を押さえることに成功しました。

しかし娘の手は汚れたまま…。
すると今度は、近くの席にいた赤ちゃん連れのママがおしりふきを差し出してくれたのです。

親切な2人の方々によって、アンナさんはピンチを乗り越えることができました。

電車内でのハプニング

アンナさんにこのときについて話を聞きました。

ーこの時どのような気持ちでしたか?
ティッシュがなくなった時は本当に焦りました。助けてくださった方とは、会話をする余裕がなかったのですが、お礼だけは伝えることができました。
本当にありがたかったです。

ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか?
困っている人がいればすぐに声をかけるようにしています。

ー子育てならではの大変さを教えてください。
子育ては一人では無理があります。そんな時に周囲の方が手を差し伸べてくださると、一人ではないと思えます。
逆に周りの方が見て見ぬふりをされることもあり、そんな時はとても悲しく苦しくなり、やっぱり誰も助けてくれないんだ…と打ちひしがれてしまいます。

子どもを連れて困っている人がいれば、とにかく声をかけてあげてほしいと話してくれたアンナさん。

子ども連れ以外の人々が多く集う場所でハプニングが起こると、一層焦ってしまいますよね。
しかし、今回アンナさんを助けてくれた2人の方々のように、公共の場では、手をさしのべてくれる人や、子育てに優しい設備が整っている場合も多くありますよ。

また、子どもとのお出かけの際、紙袋1枚を持っておくといざという時のエチケット袋としてはもちろん、お花や石ころなど途中で見つけた「たからもの」を入れて持ち帰ることもできますよ。
春の行楽シーズン、お子さんと素敵な思い出を作っていきたいですね。

※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。

ほ・とせなNEWS編集部