【鈴鹿】三重県の鈴鹿市は17日、児童数減少に伴う同市立合川、天名、郡山の3小学校統合に向けた学校再編準備委員会を設置した。同日夜、同市郡山町の郡山公民館で初の全体会議を開き、令和8年4月の「新たな学校」開校に向け、円滑に再編を進めるための各部会の役割や今後のスケジュールなどについて確認した。

 地域や保護者、各校の代表26人が委員として参加。委員らは5つの部会に分かれ、総務部会は校名や校章、校歌などを決め、通学・安全部会はスクールバスの運行や通学路の安全確保など、再編に向けた必要な準備や検討、調整を図る。委員の任期はおおむね令和8年3月ごろまでを見込み、事務局は市教委が務める。

 冒頭で、廣田隆延教育長は「新しい今後の教育を進める市のモデルとなるような学校をつくっていきたい」とあいさつした。

 質疑応答では委員からの質問に市教委が答え、スクールバスの運行については伊川歩教育次長が「まずは市全体の基準を設け、個別の地域事情に合わせる」とした上で、「中型から小型のマイクロバスの活用を想定している。再編に伴い影響を受ける児童はスクールバスの利用を前提に考えている」と答えた。

 市は3小学校の統合を経て、令和14年度を目途に、天栄中学校区に小中一貫の義務教育学校開校を目指す。