岩手県西和賀町沢内の貝沢、若畑両地区の住民でつくる北部活性化推進委員会(田中均委員長、委員27人)が整備を進めてきた貝沢地区の貸農園は14日、オープンした。野菜栽培だけでなく、町特産の「西わらび」収穫を体験できるのが特長。高齢化と人口減少が続く地域を盛り上げようと、耕作放棄地を交流人口拡大やにぎわいの場として再生させた。

 農園は耕作放棄地だった約40アールに1区画1アール(うち0・5アールは西わらびが植えられている畑)の33区画を用意。15日現在、7区画が契約済みだ。

 「目玉」の西わらびは、特色ある農林水産物や食品のブランドを守る国の地理的表示(GⅠ)に登録されている。あくやすじが少なく、とろっとした食感が人気で、5月下旬から6月ごろに収穫できる。

 農園は4月中旬から10月下旬まで利用でき、料金は1区画当たり年間1万2千円、同3年間3万円。くわやスコップなどは無料、耕運機は1回300円で貸し出す。西わらびの根茎の持ち出しや販売、区画の転貸しと永年作物の栽培などは禁止する。

 問い合わせは同委員会(080・8073・3680)へ。