北上市の専大北上高(阿部伸校長、生徒852人)は、持続可能な米作りを探るプロジェクト「コメプロ」を始めた。地域を学びの場とする市との連携事業第1弾で、農業を生かした地域づくりに注力する稲瀬地区が受け入れる。年間を通して生産や流通現場に足を運び、マーケティングの視点から具体的な提案につなげる。

 普通科情報ビジネス専攻の3年生23人が参加。17日の初回は水稲約15ヘクタールを手がけるくにみ農園の千葉欣哉さん(63)方で、銀河のしずくとひとめぼれの種まき作業、育苗中のハウスの様子を見学した。

 千葉さんは「稲瀬という地名にもあるように、稲にこだわった仕事をしている」と語りかけ、収穫のタイミングをそろえるため種もみの温度管理に気を配ったり、ハウスに移した後もプールの水に浸した状態で育て、水やりの手間を削減する工夫を伝えた。