写真はイメージです(以下、同じ)楽しいはずのデート、相手のちょっとした行動で幻滅してしまったことってありませんか?

今回はそんな、恋愛にまつわるトホホ話を紹介します。

婚活アプリで出会った人と、交際を始めた和泉あきよさん(仮名・32歳)は、史上最悪のデートを経験したそうです。

「ワリカン」その一言から始まった

それは交際をし始め、何度かデートを重ねた時のこと。

「今までは何度もごちそうになっていたので、今回はワリカンで行こうねと伝えたんです。結婚も視野に入れていましたし、いつまでもご馳走してもらうのも悪いと思っていたので」

その日は、おしゃれなイタリアンでランチを堪能。眺めの良いレストランで気分が良くなり、ハーフボトルのスパークリングワインもいただき、すっかりふたりは上機嫌に。結局、彼は「あとでまとめてワリカンにしよう」と言い、払ってくれたそうです。

その後はおいしいと有名なジェラート屋さん、夜は中華料理屋さんへと行ったそうです。

デートは盛り上がり、気分は最高潮!のはずが

そして、別れ際の瞬間、事件は起こります。

「彼が『今日のデート、費用は全部計算して半分に割っておいたよ』と請求書のようなメモを渡してきたんです」

その内容は、今日行った場所で食べたランチ、ジェラート、ディナーすべての項目がメモされ、きっちりと1円単位にワリカンされたもの。

さらに驚いたことに、ランチで飲んだスパークリングワインやディナーで飲んだお酒などは、どちらがどの程度飲んだのかを明記。和泉さんのほうが多く飲んでいたということもあり、ボトル代の6割分を請求してきたと言います。



キッチリすぎる彼にモヤモヤが増幅

悩みいつの間にそんな細かい計算をしたのかと不思議に思い、彼に聞いてみると、和泉さんがお手洗いに行っている間に計算したとのこと。

「彼にワリカンデートを提案したのは私ですし、何も悪いことしていないのですが…。あまりの細かさに閉口してしまいました。友人と飲み会でわたしが飲み過ぎたら多めに払う、などはしますが、この人と一緒に生活できるのかと考えると悩んでしまいます。毎日1円単位でいろいろ言われてしまいそうで」

帰り際にモヤモヤしてしまった和泉さん。帰宅してからもモヤモヤが止まらず、友人に相談。

彼からの連絡に返信するのも気が重くなってしまいました。

「友人に相談すると、彼女もお金にうるさい夫に辟易していました。付き合っている当時は『お金にしっかりした人』と前向きにとらえていたそうですが、毎月1円単位で生活費について問いただされ、嫌になっているそうなんです」

悩んだ末、別れを決意

彼のふるまいから、友人の夫のようになる未来が見えてしまったという和泉さん。悩んだ挙句、お別れすることを決意しました。

「お金にきっちりしていることは悪いことじゃないし、彼も悪気はないんですよね。ただドンブリ勘定のわたしと一緒に生活できるかとなると疑問です。結婚式の費用からケンカしそうで。違う人との出会いに賭けてみようと思いました」

彼とは別れ、また別の人と交際中の和泉さん。今は同い年で友達のような関係を築けており、お金のモヤモヤもないのだそう。

結婚とは、一緒に生活すること。お金など大事な部分の価値観が合うかどうかの見極めは大事かもしれませんね。

<文/塩辛いか乃>

【塩辛いか乃】
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako