ノルウェー出身の18歳、ステンショーンが初勝利。ART勢との激戦を制す。レッドブル育成のリンドブラッド2位|FIA F3メルボルン レース1
レースは序盤から激しい展開。ARTグランプリのローレンス・ヴァン・ホーペンとクリスチャン・マンセル、ハイテックのステンショーンが、抜きつ抜かれつの激しいバトルを展開した。
しかしその後方には各車が数珠繋ぎで連なる状態。次第にマンセルが脱落し、ヴァン・ホーペンもついていけなくなった。
そうなるとステンショーンのひとり旅。後続を徐々に引き離していった。
ただそんなステンショーンに近づいてきたのが、プレマのアルヴィド・リンドブラッド。レッドブル育成の一員であるリンドブラッドは好ペースで飛ばし、一時3秒以上あった差を、12周目には一気に1秒以下にまで縮めた。
ただ14周目にセーフティカー(SC)が出動。このSCは、メインストレートでタサナポール・イントラフヴァサック(PHM)がトミー・スミス(VAR)をオーバーテイクした後、スミスがターン1のブレーキングでミスし、イントラフヴァサックに追突……彼のPHMのマシンがグラベルにハマったことで出動したものだった。
17周目からレース再開。隊列の差が詰まり、残り4周の超スプリントレースとなった。
先頭のステンショーンは、リスタート時に早めに加速する戦略で後続との差を開いた。リンドブラッドは若干加速が遅れ、後方のヴァン・ホーペンにプレッシャーをかけられたが、なんとかポジションを守った。
ただステンショーンはタイヤが限界を迎えたか、ペースが上がらず、リンドブラッドがピタリと真後ろにつく。
ただステンショーンはなんとかこれを凌ぎ、20周を走り切ってトップチェッカー。F3初勝利を手にした。2位にはリンドブラッドで、バーレーンでの開幕ラウンド、レース1の勝利に続く今季2度目の表彰台獲得となった。3位にはヴァン・ホーペンが入った。