角田裕毅、カートイベント発案の経緯語る。主目的はチャリティとモータースポーツ振興……自分たちも“何でもあり”で楽しむ!「いつもはルールに縛られているので(笑)」
角田裕毅、カートイベント発案の経緯語る。主目的はチャリティとモータースポーツ振興……自分たちも“何でもあり”で楽しむ!「いつもはルールに縛られているので(笑)」
『角田裕毅プレゼンツ カートウォリアーズ』は、角田と親しい国内トップドライバーがメーカーの垣根を超えて集結し、シティサーキット東京ベイのEVカートで対決するというイベント。参戦予定のドライバーは角田の他、小高一斗、大湯都史樹、阪口晴南、山下健太、福住仁嶺、太田格之進、牧野任祐がアナウンスされている。イベントは無料観覧できるようで、その模様はJ SPORTSで中継されることになっている。
F1で世界中を転戦する忙しい日々を送る中、日本でカートイベントを開催することを発案した角田。彼はこちらもシティサーキット東京ベイで開催されたイベント『FIA ガールズ・オン・トラック』にスペシャルゲストとして登場した際、囲み取材の中で発案の経緯について説明した。
普段はプロのレーシングドライバーとして、レギュレーションに縛られてレースをしている角田。彼はルールに縛られず思いっきりレースを楽しみたいと考えており、それが「カートのイベントがしたい」という思いの根源にあったという。
「発案のきっかけになったのは、友達とレンタルカートで走ったことでした」
「そこにはルールがないんですよね。普段はルールに縛られてやっていますが、ルールに縛られずに思いっきりレースをする楽しさって、なかなか味わえないと思います」
「どのレースにもルールがありますが、そこをできるだけ無くしたい。何なら相手をスピンさせてもOKという感じで……(笑)。それはもうガチガチのバトルで、プロドライバーが戦ったら面白いんじゃないかということで、こういった企画を発案しました」
角田によると、イベントのコンセプトはふたつあり、まずひとつは今年1月に発生した能登半島地震のチャリティ。そしてもうひとつは、日本におけるモータースポーツ振興の手助けをしたいという思いだという。
「最近はモータースポーツ業界、特にカート業界は少し人気が下火になってしまっているので、モータースポーツを活気付ける手助けをしたいです」
「海外ではF1、モータースポーツの人気が上昇しています。日本も少しずつは上がっていると思いますが、海外ほどではないと思います。そこでさらに活気を付けて、昔アイルトン・セナが活躍していた頃のような活気とする手助けができればと思っています」
モータースポーツ、特にカート界を盛り上げるという意味では、東京都心に位置してアクセスの良いシティサーキット東京ベイでイベントを開催するということは、道ゆく通行人も含め、非常に多くの人々の関心を集めるきっかけになるかもしれない。角田もそういった点を期待しているという。
「僕が小さい時は、東京の中心にこれだけ近いところでカートができることはなかったですし、気軽に来れるのは良いと思います」
「レンタルカートはすごく気軽にできるものです。免許を持っていなくても、前進して曲がることさえできれば運転できますし、そこで運転の楽しさ、友達と一緒に走る楽しさを身近に感じられます」
「だからこそ今回このアクセスの良い施設を使って、今までモータースポーツに興味がなかった人にも『近いから行ってみよう』という感覚で来てもらえると嬉しいですし、そういう意味でもシティサーキット東京ベイはイベント開催にバッチリな場所だと思いました」