F1第4戦日本GPの初日を終えたルイス・ハミルトン(メルセデス)は、今シーズンの中でもベストなフィーリングを感じられていて、良い1日になったと語っている。

 ハミルトンは日本GPのFP1で5番手タイムを記録。チームメイトのジョージ・ラッセルも4番手と上位に並んだ。FP2は雨の影響で走行内容も限定されることになったが、ハミルトンは良い1日になったと感じている。

 彼いわく、チームは高速域でのマシンの弱点とタイヤの温度管理の問題を根本的に解決するための作業に取り組んで、その結果良い進歩が見られているという。

「素晴らしいセッションだったし、僕らにとっては本当に良い1日だった」

 日本GP初日を終えたハミルトンはそう語った。

「今年最高のセッションだったよ。それにこれまでのところ、クルマの感触も今年最高だった。だから今のところ、凄くポジティブだ」

「ここはドライバーならみんな走るのが大好きなサーキットだから、本当に興奮したよ。過去数年、僕らは凄く難しいクルマになっていて、ここでも走らせるバランスが難しかった。(今年の)ここ数戦は厳しいレースになっていたけど、この1週間でとても良い仕事ができたよ」

「よりスイートスポットに入れた状態でやれているようだ。なにかすごい変更をしたわけじゃない」

 ハミルトンは今季これまでの序盤戦では問題解決のために大胆なセットアップを行なったことが要因となって脱線してしまうこともあったものの、今はより良いベースが得られたと考えている。

「僕らは出発点としてより良いベースライン、もしくはより良いプラットフォームと言ってもいいけど、それを手にしたと思う」

「だからあまりにも多くの変更を加えて台無しにしたりしない限り、今の形で良いと思う」

 こうしたハミルトンのポジティブな姿勢には、チームメイトのラッセルも同調している。ラッセルはチームが苦戦する可能性があると予期していたサーキットで、予想よりも上手くいったと語っている。

「FP1では間違いなく予想よりも良いパフォーマンスを発揮していた。嬉しい驚きだったよ」

 ラッセルはそう語る。

「クルマは走らせていて凄く良いし、ルイスも僕もバランスにはとても満足していた。少し寒くなると、よりパフォーマンスが良くなっているようだったけど、状況が変化した際により一貫性をクルマに持たせるために多くのテストを進めてきたんだ。だから、あとは時間の問題だ」

「(雨であまり走れなかった)FP2は試してみたいこともあったし、僕ら以外にとっても残念だったね。でも、それもF1では時々あることだ」

 なおラッセルは鈴鹿ではタイヤのデグラデーションが大きく、予選で即座に限界まで攻めることができる自信が大事になってくるだろうとも語った。

「予選では明らかに1周限りのタイヤになっているから、かなりチャレンジングになるだろうね」

「このタイヤでは何周もすることはできない」

「多くのドライバーは予選に向けて3〜4セットしか(タイヤが)残っていないかもしれないから、2セットの新品のタイヤでQ3進出に足るラップを記録するには、いつでもラップタイムを確実に記録する必要がある。かなりデグラデーションがあると思うから、そこに集中していくと思う」