【MotoGP】アプリリア、ビニャーレスを襲ったギヤボックストラブルの原因を分析。技術面ではなくヒューマントラブルと判明
ビニャーレスはポルトガルGPではスプリントレースで勝利し、決勝もそのまま好調な走りでトップグループを争った。終盤も2番手で前を行くホルヘ・マルティン(プラマック)を追いかけていたが、レース序盤から発生していたギヤボックストラブルが悪化。ラストラップに突如スローダウンし、そのままターン1で転倒しレースを終えた。
トラブルによって表彰台チャンスを逃すことになったビニャーレス。アプリリアによる分析の結果、問題は技術的なモノではなく、ヒューマントラブルだったことが判明した。彼はその詳細については語っていないが、今後同じ問題は起こらないはずだとしている。
「もちろんチームとは話し合ったよ。当然何が起きたかを知りたかったし、僕はチームのためにも改善できることには全て取り組んでいる」
第3戦アメリカズGPの木曜日、ビニャーレスはそう語った。
「基本的には、技術的な問題というよりも人間的なトラブルだったんだ」
「とても大事なことだよ。あまりこの件については話せないけど、僕たちのバイクの信頼性は良いと信じられるようにする必要があるから、これは良いサインなんだ」
「もちろん改善すべき点があると、常に頭に置いておく必要があるのは確かだ。でも僕たちは良いパッケージを手にしていると思っているし、この勢いを維持していくことが必要なんだ」
「こういうことが決して起こらないほうが重要だというのは言うまでもないけどね。起きるべきことではないんだ。でも重要なのは技術的な問題ではなかったということで、そこは嬉しく思っている。もう二度と起こってほしくないね」
そしてビニャーレスは第3戦アメリカズGPで再びポルトガルGPのように速さを発揮できると予想していると話した。
「僕たちはどのコースでも速さを発揮できると思っている」
「そういう風に考えるべきなんだ。ポルティマオのようなレベルになるためには、毎週末が複雑なものになるのも確かだけどね」
「それでも努力していくよ。ポルティマオとオースティンはアップダウンもあり、高速コーナーもタイトなコーナーもあって、両者に違いはないと思うんだ」
「アプリリアは上手く機能してくれるはずだし、僕もプッシュして取り組み続けるためのやる気に溢れているんだ」
なおビニャーレスはアメリカズGPのFP1でトップタイムを、プラクティスでは2番手タイムを記録。好調な形でレースウィークを滑り出している。