マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)はMotoGP第4戦スペインGPの初日を好調だったと振り返っており、前戦アメリカズGPのように優勝争いを展開できると期待している。

 ビニャーレスは4月中旬に開催されたアメリカズGPで、アプリリア加入後初となるスプリントレース優勝を達成。さらに決勝レースでも勝利し、ビニャーレスはMotoGPクラスとなってから初めての異なる3メーカーで勝利したライダーとなった。

 絶好調なビニャーレスはスペインGPでも引き続き速さを発揮しており、予選Q1とQ2の振り分けが決まるプラクティスでは、2番手タイムを記録。しっかりと予選Q2へ直接進出を決めた。

 ビニャーレスとしても、今週末は再び優勝争いを目指せると感じているようだ。セッション後に彼は次のように語った。

「僕にとっては重要な1日だった。当然だけど、ヘレスでも上手くやりたいよね」

 ビニャーレスはそう語る。

「これまでの経歴的には、このコースは僕にとって最高の相性というわけではなかったけど、バイクは適切な状態にあるし、全てが上手く機能している。問題はなにもないよ」

「マージンがまだあると思っているし、明日がとても楽しみだ。もっとプッシュしていくつもりだ。ペースもかなり良かったし、まだ少し改善もできると思う。ただ2〜3人はもう少し追い込んでくるライダーもいるだろうね」

 なおビニャーレスはライバルになってくるであろう相手については、こう語った。

「マルク・マルケス(グレシーニ)はとても強いし、ペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ/ドゥカティ)も強いね。僕の考えでは、このふたりはフロントロウの有力候補になるだろうし、優勝争いでも加わってくるだろう」

 こうして好調な走りが続けば、第2戦ポルトガルGP決勝でメカニカルトラブルによって失った2位表彰台のことも、この先では薄れていくかもしれない。ビニャーレスはチームとしても、同じような失敗が起こらないよう、改善を進めていると自信を示していた。

 そしてビニャーレスはスペインGP初日には既に決勝レースを見据えてのロングランを行ない、ミディアムタイヤで作業を進めてきたとも語っている。

「日曜の決勝レースについて考えて、ミディアムタイヤでかなり取り組みを進めていたんだ。陣営の他のライダーがソフトでデータをたくさん収集している。決勝レースのタイヤはミディアムになると思う。スプリントはソフトだろうね」

「昨日(木曜日)、エンジニアのみんなとミーティングをして、他のライダーのプランを確認してソフトタイヤを試す人がいるかどうかを確かめていたんだ。というのも僕は今日決勝に向けて取り組むつもりだったからなんだ」