2023年シーズンから、カーボンニュートラル燃料を使用したシビック・タイプRでスーパー耐久シリーズへの参戦を開始したHRC(ホンダ・レーシング)。彼らは2024年シーズンも同車両で開発車両クラスのST-Qクラスに参戦することを発表した。

 今季のスーパー耐久開幕戦はスポーツランドSUGOで行なわれるが、同レースにTeam HRCは大津弘樹、武藤英紀、野尻智紀という国内トップカテゴリーでの実績豊富な3名を擁して参戦する。

 今後は毎戦異なるドライバーを起用する予定とのこと。HRCは「プロドライバーを始め、よりカスタマーに近い目線のモータージャーナリスト、あるいはドライバー育成プログラム『ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)』の育成ドライバーなど、多彩なドライバーラインナップを起用することで、スーパー耐久シリーズのさらなる活性化を図るとともにドライバーからの意見を技術開発にフィードバックして参ります」としている。

 また、今シーズンの271号車CIVIC TYPE R CNF-Rのカラーリングは、ホンダのF1参戦60周年を記念して、ホンダが1964年にF1に初参戦したマシン、RA271をオマージュ。フロントのボンネットに赤い日の丸があしらわれている。

 車両名の“CNF-R”からも分かる通り、Team HRCはカーボンニュートラル燃料を使用しての参戦を継続。昨年は車両のアップデートも行なったが、今後も「走る実験室」として、様々な技術開発の実験場としてST-Qクラスを活用していくという。

 加えて、今シーズンからはホンダの自動車大学校であるホンダ学園の学生をTeam HRCのピットに招く予定だといい、HRCは「メカニックサポートとして普段の授業では得ることのできないスキルや経験を積む機会を提供し、人材育成活動にも協力していきます」とした。