Moto3スペイン決勝|山中琉聖、表彰台争うも一歩届かない2戦連続の4位。コリン・ベイアーが勝利
行なわれた。優勝したのはコリン・ベイアー(CFMOTO Gaviota Aspar Team)だった。
Moto3クラス参戦の日本人ライダーは山中琉聖(MT Helmets - MSI)が最上位となる5番グリッドを獲得。山中はスタート前のサイティングラップ中にトラブルがあったのか一度ピットに戻った。幸いエンジンをかけ直してグリッドへつくことができたが、幸先の悪いレース前となった。
なお鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)は9番手、古里太陽(Honda Team Asia)は21番グリッドからのスタートだ。
全19周の決勝レースがスタートすると、ポールシッターのダビド・アロンソ(CFMOTO Gaviota Aspar Team)を、ダビド・ムニョス(BOE Motorsports)が追い抜いた。しかしアロンソはバックストレートエンドですぐに抜き返し首位を譲らなかった。
ただアロンソは1周目の最終コーナー(ターン13)でまさかの転倒。レースには復帰できたが、今季3勝目の可能性は露と消えた。アロンソ転倒後の先頭集団は、ベイアーがリード。上位6台が抜け出していき、山中も5番手で食らいついた。
先頭集団は少しずつトップ3のベイアー、ムニョス、イヴァン・オルトラ(MT Helmets - MSI)が抜け出していく。山中もそれに反応してジョエル・エステバン(CFMOTO Gaviota Aspar Team)を追い抜き4番手で彼らに追随した。
山中はレースが中盤となる9周目にレースファステストラップを記録。トップ3に完全に追いついてみせた。
トップ4の集団では、時折ムニョスがベイアーにプレッシャーをかけるもののオーバーテイクには至らず前に出られない。オルトラ、山中も前に出れずにいたため、隊列の並びに動きがないままラップを消化していきレースは終盤へ入った。
ラストラップではムニョスが最後のチャンスを狙ってチャージをかけた。しかしバックストレートエンドの狙い所でも追い抜けず、残りのコーナーもベイアーが抑えきってトップチェッカーを受けた。2位はムニョス、3位はオルトラだ。なお1周目に転倒したアロンソは、最後尾から追い上げて11位でフィニッシュしている。
山中は終盤に少しずつトップ3から離されてしまい、ラスト3周のところで前方と約1秒差。以降も差は広がっていき初表彰台には届かず4位となった。これで山中は2戦連続の4位だ。
鈴木はトップ10圏内を走っていたものの、レース序盤の5周目にマシントラブルから隊列を離脱。一度ピットに戻ったあとレースに復帰し、そのまま走りきって25位完走となった。
古里は最終的に17位でのフィニッシュ。ポイントには一歩届かない結果だった。