現地30日、米オークローンパーク競馬場でケンタッキーダービー路線の重要な前哨戦となるG1アーカンソーダービー(3歳、ダート9ハロン)が行われ、本番に出走できないB.バファート厩舎のムースが勝利を収めた。

 外目の枠から出た2番人気のムースは、1番人気のティンバーレイクとハナ争い。序盤は譲って差のない2番手に下がったが、第3コーナー付近から再浮上して競りかけると直線入り口では早くも先頭に。最後は2番手に上がってきた伏兵ジャストスティールに2馬身差の快勝だった。

 勝ち馬から6馬身1/4差の3着はミスティックダン。ティンバーレイクは失速して4着に終わった。

 グッドマジック産駒のムースは2歳時にG1アメリカンファラオステークスを勝ち、G1ブリーダーズカップジュベナイルはフィアースネスの2着。3歳となってからも前走のG2サンヴィセンテステークスに続いて今回も連勝と安定した走りを続けている。

 ただし同馬を管理するB.バファート厩舎は薬物違反による処分でKYダービーが行われるチャーチルダウンズ競馬場での出走が認められていないため、ムースの次走は流動的となっている。