県内ではバスやタクシーなどで営業運転をするための運転免許の試験が英語に対応し、外国人が受験しやすくなりました。

人手が不足している運輸業界のドライバー確保につなげる狙いがあります。

大村市の県運転免許試験場です。

県警は7日から「第2種運転免許」の学科試験を英語で受験ができるようにしました。

「第2種免許」はバスやタクシーなどで営業運転するために必要な免許です。

試験場ではこれまで普通車などの「第1種免許」で英語、中国語、ベトナム語を導入していましたが、「2種」は日本語だけでした。

英語に対応した背景にはバスやタクシーなどの運輸業界で深刻なドライバー不足の問題があります。

県警本部 運転免許管理課 次席調査官 宮園 清 警視
「2種免許は高い知識と運転技能が必要となる。外国人の受験者が増えて、それが将来ドライバー不足の解消につながる一つのきっかけになればいいと思う」

政府は今年3月、外国人労働者を中長期的に受け入れる「特定技能制度」の対象に自動車運送業界を追加しました。

県警は言葉の壁をなくし、外国人が受験しやすい環境を整えることで「ドライバー不足の解消につなげたい」としています。

今後、要望があれば英語以外の言語の導入も検討するということです。

ところで試験場には他にも新たに導入されたものがあります。

KTN記者
「今年2月に新たに設置されたのが子供連れや妊婦さん専用の講習室です」(※優良講習時のみ)

試験場では子供連れや妊婦を優先して案内する「こどもファスト・トラック」を導入していて、専用の講習室は「集中できる」と好評だということです。