11日の鹿児島県内、県本土や種子島などは、ほぼ曇りでしたが、奄美大島は青空が広がりました。奄美市のビーチでは早くも海開きが行われ、マリンレジャーを楽しむ人の姿がみられました。

晴天に恵まれた奄美市笠利町の用安海岸。11日は鮮やかなエメラルドブルーの海が広がりました。

奄美大島では毎年、旧暦の3月3日に合わせ、各地で海開きが行われます。

用安海岸には隣接するホテルの関係者や観光関係者らが集まり、島唄を奉納するなどして、今シーズンの海の安全を祈願しました。そしてー。

「これより2024年、奄美大島の海開きを宣言いたします!」

海岸では、さっそくマリンレジャーを楽しむ地元の人たちの姿が見られました。

マリンレジャーを楽しんだ人
「最高の天気で良かったです。(海水は)冷たいけれど慣れたら大丈夫」
「夏楽しんでいきます。海、きれいだし、いいと思います!」

また、初節句を迎えた女の子の足を海水につけ、無病息災を願う伝統行事もありました。

初めての海なのか泣き出す子どもの姿も。参加した保護者らはわが子の成長を願っていました。

参加した親子
「もうすぐ1歳です。健康で明るい子に育ってくれたらいいなと思う」
「誰にでも優しくなってくれる明るい子に育ってほしい。奄美を大好きになってほしい」

一方、宮崎と県境を接する霧島連山の森の中。もえ出たばかりの若葉が輝き、小鳥のさえずりとともに夏山の到来を告げています。

霧島市の高千穂河原で行われたのは、霧島連山の夏山開きです。霧島市や湧水町の関係者らがシーズン中の登山客の無事を祈りました。

11日の高千穂河原は雨模様でしたが、新緑の中、登山やトレッキングを楽しむ人々の姿が見られました。

Q.どちらから?
登山客「横浜です。(魅力は)やっぱり自然が豊かなこと。雄大さです」

登山ガイド
「素晴らしい植物、ダイナミックで、素晴らしいところがいっぱいありますから。もったいないですよね。楽しまないと」

霧島市・中重真一市長
「国立公園90周年の指定を迎える節目に、観光客に事故なく安全に霧島連山を楽しんでもらえたらと願っています」

高千穂河原では、4月末からの大型連休や、ミヤマキリシマが見頃を迎える5月下旬ごろから混雑が予想されるということです。