さいたま市浦和エリアを東西に横断する、新しい道路が開通します。JRをアンダーパスし、越谷浦和バイパスと一体的になります。どんなルートで、移動はどう変わるのでしょうか。

浦和エリアの東西道路が新大宮バイパスに直結

 さいたま市は2024年2月16日、浦和エリアの都市計画道路「道場三室線」について、南与野駅付近〜新大宮バイパスの約1.2kmが開通するとい発表しました。開通日は2024年3月13日です。

 都市計画道路「道場三室線」は、国道463号「越谷浦和バイパス」をさらに西へ延長し、浦和エリアを横断して荒川方面へ抜けていく計画の道路です。

 越谷浦和バイパスといえば、東北道の浦和ICと浦和中心街をむすぶ重要幹線。2001年に国道4号草加バイパスから国道17号旧道までが全通し、JR宇都宮線の東側で4車線拡幅工事が行われているところです。

 その越谷浦和バイパスの延長線は、JR埼京線の南与野駅東口まで開通済み。そこから埼京線をくぐって、新大宮バイパスおよび首都高埼玉大宮線まで直結を果たすこととなります。まずは暫定2車線での開通で、4月中に4車線道路として完成する計画です。

 浦和中心街のクネクネとした東西移動と、それに伴う信号待ちの連続が緩和される、今回の幹線道路の開通。SNS上でも歓迎する声が見られ「やっとつながるのか!」「外環道が混雑してる時は松戸までの抜け道にもなりそう」「埼大通り渋滞減るかな」「少しでも渋滞が解消してくれることを期待。運転していると、さいたま市を出るまでが本当にストレス」などのコメントが上がっています。

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 ところで、新大宮バイパスからさらに西側へ延伸する計画や、4車線拡幅の話は、どこまで進んでいるのでしょうか。

 延伸工区については、桜区役所付近まで西進し埼玉大学南側まで向かう「栄和工区」が事業中。2021年度に事業化し、その翌年に用地取得が着手しています。

 その先、最終的には、国道463号「浦和所沢バイパス」に直結する予定です。荒川を渡る「羽根倉橋」の東詰である「下大久保」交差点までが4車線で整備され、東西軸が完成することとなります。

 今回の開通で、浦和中心部の東西通過(下大久保〜常盤七丁目)の所要時間は、21分から15分へ6分の短縮。全線完成すればわずか9分へと、移動が大幅短縮される見込みです。