鹿児島県奄美大島の近海で昨年11月から今年3月にかけて確認されたザトウクジラは1634頭で、例年並みだったことが9日までに、奄美クジラ・イルカ協会への取材で分かった。一方、ホエールウオッチングなどのクジラ観賞を目的とした観光客は7325人で、記録の残る2012年以降最多だった。

 協会はクジラのストレス軽減と観光ツアーの質向上の両立に努めているといい、興克樹会長(53)は「(取り組みの)効果が出てきていると思う」と話した。

 協会が、加盟する14事業者の今シーズンの実績をまとめた。出現のピークは2月中旬で、確認数は過去3番目に多かったが、昨シーズンより微減した。