偽サイトに誘導して金銭をだまし取るため、携帯電話会社や運送会社などを装ってスマートフォンに送信されるショートメッセージサービス(SMS)が急増している。IT企業のトビラシステムズ(名古屋市)の調査によると、2023年に数千万通となり、21年と比べ3.2倍になった。自社の迷惑SMS対策アプリが検知したデータを集計した。

 犯罪者はコンピューターウイルスに感染させ、外部から操作できるようにしたスマホを悪用し、大量のSMSを一斉に発信。感染スマホは国内に少なくとも1万2千台以上あるとみられ、詐欺被害の拡大が危ぶまれる。