優れた女性科学者をたたえる「猿橋賞」の今年の受賞者に、京都大数理解析研究所の緒方芳子教授(47)を選んだと、主催団体「女性科学者に明るい未来をの会」が15日、発表した。量子力学によって、さまざまな現象を数学的に理解する研究に貢献した。

 緒方さんは、限りなく小さな量子の世界の法則を使い、実験室で観測される結果や日常的に見られる現象を説明する研究に尽力した。

 記者会見で、若手の女性研究者へのメッセージを聞かれた緒方さんは「私が知っている若い女性研究者はとても立派」と述べ、「彼女らの講演を聴いて自分が元気になっている。そういう人がこれから増えたらうれしい」と話した。