富山、石川両県の住民らが北陸電力志賀原発1、2号機(石川県志賀町、停止中)の運転差し止めを求めた訴訟の口頭弁論が13日、金沢地裁(土屋毅裁判長)で開かれた。元日の能登半島地震後初めての審理。北野進原告団長(64)は意見陳述で、地震で道路の寸断など被害が相次いだことを受け「避難計画は破綻している」と指摘し、再稼働の危険性を訴えた。

 北野氏は、志賀原発周辺で地盤隆起のような痕跡が確認できると説明し「(原発を)建ててはいけないところに建ててしまった」と強調。「周辺は活断層だらけで、次の大地震に耐えられるのか、住民や多くの国民が不安視している」と述べた。