お金の不安を少しでも軽くして、毎日を幸せに過ごすにはどうすればいい……? 今の時代に知っておきたいお金の知識やお金との付き合い方を、ひろゆきさんにたずねました。

教えてくれたのは…ひろゆきさん

ひろゆきさん
1976年生まれ。 元「2ちゃんねる」の管理人。YouTube動画配信、コメンテーターなど多方面で活躍中。『図解だからわかる お金の本 死ぬまでお金にこまらない!』(興陽館)など著書多数。

教えて! これからの日本経済・社会はどうなっていく?

#01 輸出産業の生産性が落ち、外貨が不足

ひろゆきさんに聞くお金との付き合い方

かつては日本の大手家電、自動車メーカーが日本の製品を世界中に輸出して外貨を稼いでいましたが、次第に国際競争力を失ったことで、外貨不足や景気後退が起こるように。
「今の日本には、世界中で売れているような製品がゲームくらいしかない」。さらに円安やインフレによって、より外貨不足が深刻に」

#02 一部に富が集中して超格差社会に

ひろゆきさんに聞くお金との付き合い方

お金を持っている人と持っていない人の格差は広がっており、今後もその差はますます拡大すると予想されています。
「これまで、日本人の大部分を占めていた『中流』と呼ばれるボリュームゾーンがなくなり、限られた一部の人が年収1000万円以上、それ以外の人は年収100万円……という時代がすぐそこまで迫っています」

#03 少子高齢化で年金の運用も厳しい

ひろゆきさんに聞くお金との付き合い方

少子高齢化の進行にともない、年金制度の支え手となる現役世代からの保険料収入が減少。高齢者世代へ給付する年金をまかなうことが難しくなります。今後さらに、未納者が増えたり、支払い世代の海外転出が進むことで、年金制度の存続が厳しくなる可能性も。そうした状況も踏まえて、今から備えておく必要があります。

将来のために個人が自己責任で「貯蓄から投資」をする時代に

ひろゆきさんに聞くお金との付き合い方

資産を増やすとともに、資産が目減りするリスクを減らすには、投資も有効な手段。日本では資産を銀行へ預ける人が主流でしたが、「老後2000万円問題」が話題になったこともあり、「貯蓄から投資へ」の流れが強まっています。とはいえ、リスクはゼロではありません。どんなリスクがあるかも含めて、まずは調べることから始めてみては。

ゼロ金利で預貯金は目減りする!?
以前は「銀行に預けておけば安心」と思われていましたが、長く続く超低金利と物価上昇によって、その考えが覆されるように。物価上昇率を預金金利が下回ると、預けているお金は実質目減りしているのと同じことになります。


Advisor:Harumi Maruyama Illustration:Ayano Kinoshita text:Hanae Kudo
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リンネル2024年4月号より