カリウムには降圧効果がある

食の面から血圧対策をするなら、ミネラルの一種であるカリウムを積極的に摂取しましょう。カリウムには血圧上昇の要因となるナトリウムの排出を促す働きがあるからです。

ありがたいことにカリウムは、私たちが普段から食べている食材にも多く含まれています。魚介類ならサワラや銀鮭、イワシの丸干しなどのほか、ひじき、昆布といった海藻類にも豊富です。肉類では牛のヒレ肉やモモ肉、豚のモモ肉や鶏のムネ肉など。野菜ではホウレン草や枝豆、ジャガイモやサトイモなどのイモ類、大豆製品の納豆も貴重なカリウム源です。

おかずになる食材以外でも、バナナやメロン、イチゴなどのフルーツ、ナッツ類やヨーグルトにも多く含まれているので、朝食やおやつに加えてみるのもいいでしょう。乾燥わかめをスプーン1杯、味噌汁やスープにプラスするだけでも立派な降圧メニューです。簡単にはじめられるものから取り入れてみてください。

なお、利尿薬を長く服用している方は、カリウムの排出量が増えて欠乏することがあります。これを適切に補うためにも、カリウムの豊かな食品を活用し、おいしく、楽しみながら降圧してください。ちなみに、カリウムは神経の伝達や筋肉の収縮を正常に保つ、肌荒れを予防するなど、実にさまざまな働きをもっています。

出典:『1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法』